長距離移動や旅行の強い味方「夜行バス」。
リーズナブルで便利ですが、ただ乗るだけでは疲れやすく、眠れずに目的地へ着いてしまうことも……。
しかし、ちょっとした工夫とポイントを押さえれば、夜行バスの移動時間を快適で快眠な旅時間に変えることができます。
本記事では座席の選び方や便利グッズ、体調管理のコツから、降車後の朝食、車内での過ごし方やマナーまで、快適さを追求した夜行バス利用のノウハウを徹底解説!
これから夜行バスに乗る方はぜひ参考にしてみてください。
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夜行バスで快適に過ごすコツ

夜行バスはリーズナブルで都市間を効率よく移動できる定番手段ですが、長時間の車内を快適に過ごすには工夫が欠かせません。
ここでは、夜行バス車内での快適な過ごし方について、具体的なコツを解説します。
シート選びは快適な夜のカギ
快適な夜行バスの旅は座席選びから始まります。
現在は3列独立シートやカーテン付きの半個室タイプが多く選べ、スペースやプライバシーが格段に向上しました。
夜行バスでゆっくり休むなら、窓側シートがおすすめです。通路側の乗客やスタッフの動きに邪魔されにくく、落ち着いて眠れます。
壁にもたれかかって休憩でき、安定感抜群です。
ただし、エンジン音やバスの揺れが気になる後方席はなるべく避け、前方または中央寄りを選ぶとより快適です。
多くのバス会社ではネット予約時に座席指定ができるので、早めに希望の席を押さえましょう。
座席位置の選び方
窓側席がおすすめな人
- 車窓の景色を楽しみたい
- 移動中はできるだけ眠って過ごしたい
- 周囲の人の移動で起きたくない
通路側席がおすすめな人
- トイレに行きやすい方が良い
- 足を伸ばして座りたい
- 他人をまたいで出るのが苦手
前方席は車体の揺れが少なく、酔いにくい傾向にあります。車酔いしやすい人には特におすすめです。
乗車前のトイレを忘れずに
夜行バス車内にはトイレ付き車両が増えていますが、状況によって使えないこともあります。必ず出発前にトイレを済ませておきましょう。
途中のトイレ利用もほどほどに。
トイレの回数が増えると眠りが中断されるだけでなく、車内での移動が揺れで不快になりやすいです。酔いやすい方は特に注意しましょう。
水分補給は「ほどほど&こまめに」
乗車前は水分摂取を控えめに。寝る1時間前から水分を減らし、就寝時のトイレ中断を防ぎます。
車内では渇きを感じたら少量ずつ補給、一度にたくさん飲まず、100mlずつを目安にしましょう。
緑茶やコーヒーは利尿作用が強いため、夜の飲料はノンカフェイン・カフェインレスのものを選ぶのが快適な朝を迎えるコツです。
シートベルトの調整で体への負担を軽減
シートベルトは必ず装着
万一の事故や急ブレーキ時に命を守る大切な装備です。
シートベルトは強く締めすぎず、邪魔にならない範囲でしっかり体にフィットさせましょう。
腰やお腹が圧迫されがちな場合は、ストラップ位置を調整し、苦痛を感じた場合はスタッフに相談を。
また適度に体を動かすことも大事です。
長時間同じ姿勢でいると体がこわばりやすいため、首や肩を回したり、足首を動かすなど定期的に軽いストレッチを行いましょう。
降車後の朝食で元気をチャージ
夜行バスは早朝に終点へ到着することがほとんど。まだお店が開いていない時間帯も珍しくありません。
だからこそ、到着後の朝食の選択肢はあらかじめ考えておくことが重要です。
到着後の朝ごはん、どうする?
主要駅周辺のモーニング営業を事前にリサーチ。
カフェチェーンやファミレス、駅ビル内のベーカリーなど、早朝から営業しているスポットを把握しておくと安心です。
一部のバスは、サービスエリアで下車でき、和朝食やご当地モーニングを楽しめる場所もあります。
時間がない・朝から外食したくない…そんな時は、パンやおにぎり、栄養補助食品などを乗車前に購入しておきましょう。
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夜行バスでぐっすり眠るための方法

夜行バスで長時間の移動中にしっかりと眠るのは決して簡単ではありません。
しかし、適切な準備や工夫をすることで、目的地に着くまで快適に過ごすことが可能です。
耳栓・ノイズキャンセリングで騒音対策
夜行バスの車内では、真夜中でも運行状況や停留所案内などのアナウンスが流れたり、周囲の乗客の話し声や物音が響いたりします。
こうした雑音は眠りの大敵です。そこで耳栓やノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンを活用しましょう。
耳栓は手軽に使え、音をかなり遮断できますが、耳の中に異物を入れるため違和感を感じる方もいます。
一方で、イヤーマフやノイズキャンセリングヘッドホンは耳を覆うため、圧迫感があるものの装着感が安定していることもあります。
使用感には個人差があるため、自宅などで事前にじっくり試しておくことをおすすめいたします。
ただし、アナウンスが聞こえにくくなることで、うっかり降りる駅を通り過ぎたり、緊急時の連絡に気づかなかったりするリスクもあります。
スマートフォンのアラーム機能や乗車前にバス会社のアプリ通知サービスを設定しておくなど、安全策を併用すると安心です。
快眠グッズのフル活用でもっとリラックス
ぐっすり眠るための「三種の神器」は首枕・アイマスク・耳栓です。さらに、冷えやすい車内対策や姿勢サポートのためのアイテムもおすすめします。
首枕(ネックピロー)・腰当てクッション
首や背中の負担を和らげるクッションを使うと、まるでベッドのような寝心地に近づけます。
アイマスク
遮光性の高いものだとスマホや車内照明の光もシャットアウト。立体カーブ型はまぶたへの圧迫も少なく長時間使えます。
耳栓
シリコン製のソフトタイプや自分の耳穴サイズに合うものが快適です。エンジン音や人の物音をしっかりカットできます。
ブランケットやレッグウォーマー
車内は想像以上に冷えるため、折り畳めるブランケットや防寒グッズも忘れずに。
エアーマットや好きな枕
硬い座席が苦手な方はエアーマットやマイ枕で寝心地をカスタマイズしてみましょう。
毛布を持参して心地よい温度環境を整える
夜行バスは冷房が強く効いていることが多く、特に深夜は冷えを感じて体がこわばってしまうこともあります。適切な温度環境は質の良い睡眠の基本です。
毛布や薄手の携帯用ブランケットを持参して、自分の体温調節に活用しましょう。
もちろん、バス会社が毛布貸し出しサービスを行っている場合もありますが、数に限りがあるため自分専用を準備しておくと安心です。
使い方としては、首や肩周りにかけて保温し、寒さを感じやすい箇所を重点的に温めるのが効果的です。
座席の背もたれに掛けてしまうと体の冷えを防ぎにくいため注意してください。
膝や足元にかけて冷えを防ぐのもおすすめです。
毛布は座席の範囲内で使い、隣席や通路に飛び出さないように気をつけましょう。乗客同士のマナーも快眠には欠かせない要素です。
寝酒は避けて、質の高い睡眠を意識する
お酒を飲むと眠くなるため「寝酒をすれば夜行バスでよく眠れるのでは?」と考える人は多いですが、実際は逆効果であることが医学的にも示されています。
アルコールは入眠を促進しますが、体内で分解されて効果が切れると眠りが浅くなり、途中で目が覚めやすくなってしまいます。
また、アルコールの影響で睡眠のリズムが乱れやすく、夜行バスでの移動時間に限った睡眠としては質が低下します。
さらに、バス車内は閉鎖的な空間であり、飲酒による匂いや振る舞いが他の乗客へ迷惑をかけることもあるため、マナー上控えるべきです。
酔いが残ったまま到着すると旅行の楽しみも半減しますので、寝酒は特におすすめできません。
代わりに、カフェインの入っていないハーブティーや水分補給を心がけ、身体をリラックスさせる工夫をしましょう。
興奮を避けるために、スマホや読書は控えめに
夜行バスで眠れない時、スマートフォンや本に頼りたくなる気持ちは分かりますが、これらの行動は眠りを妨げる可能性があります。
スマホの画面から発せられるブルーライトは睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、脳を覚醒状態にしてしまうため、寝付きが悪くなりやすいのです。
特に就寝前1〜2時間はスマホの光や動画閲覧を避けることが推奨されます。
読書についても、ミステリーやサスペンスなど刺激的な内容は興奮状態を引き起こし、寝つきを邪魔する恐れがあります。
スムーズな入眠のためには、短めで眠気を誘うようなエッセイや詩集、リラックスできるジャンルを選びましょう。
乗車前は激しい運動を避け、軽く体を動かす
夜行バスの乗車前の過ごし方は、車内での睡眠に大きく影響すると言われています。
特に、適度な運動は体内リズムを整え、夜間に眠くなりやすい状態を作るうえで有効です。
ウォーキングや軽いストレッチなど、心拍数がほどほどに上がる程度の運動が理想的です。
ただし、乗車直前の激しい運動は体が興奮し、かえって寝つきを悪くするため避けてください。
運動の所要時間は10〜30分程度を目安にし、余裕をもってバスターミナルに到着できるスケジュールを組みましょう。
また、運動後にシャワーを浴びて汗を流し、リフレッシュするのも効果的ですが、体が冷えないようバランスに気を配ることが重要です。
乗り物酔いを予防しておく
夜行バスは夜間走行で高速道路を長時間走ることが多く、揺れを感じやすいシーンもあります。
乗り物酔いにならない工夫も大切な準備のひとつです。
酔いにくくする対策
酔い止め薬を活用
乗車30分〜1時間前に服用すると効果的。眠気を誘うタイプが多いため、体調や予定に合わせて選びましょう。
スマホや読書は控えめに
画面や文字を見続けると目や耳のバランスが崩れやすく、酔いの原因に。眠くなる曲やスローテンポのポッドキャストを流してリラックスするのがおすすめです。
食事は軽めに済ませよう
乗車直前に重い食事をとると、消化の負担が増し、気分が悪くなることもあります。できれば乗車1時間前までに済ませるか、軽食にとどめるのが理想です。
もし乗車中に体調が悪くなったら、遠慮せずそばの乗務員に申し出ましょう。現在の夜行バスは安全対応も充実しており、柔軟に対応してくれます。
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夜行バス車内の過ごし方を工夫しよう
夜行バスの車内は数時間にわたって過ごす閉ざされた空間ですが、少しの工夫で移動時間そのものを快適で思い出深いひとときに変えることができます。
最新設備とエンタメをフル活用
近年、多くの夜行バスで無料Wi-FiやUSB充電ポート、個人用モニターが備わる車両が増えています。
出発前にお気に入りの映画やドラマ、音楽をスマートフォンやタブレットにダウンロードしておけば、通信制限や電波状況を気にせず充実したエンタメタイムが過ごせます。
バスによっては座席ごとにモニターが設置され、映画鑑賞やテレビ番組、ゲームなどさまざまなコンテンツの利用が可能。
オンライン配信サービスや電子書籍も、Wi-Fiがあればバスの中で楽しめます。
音楽や動画を楽しむ際は、周囲の迷惑にならない音量でイヤホン・ヘッドホンを使用するのがマナーです。
事前準備でさらに快適に
モバイルバッテリーや変換ケーブルがあるとより安心です。
オフライン視聴できるコンテンツを多めに準備しておけば、予想外の通信障害にも対応できます。
車内ストレッチ&セルフケアで体の不調を予防
長時間同じ姿勢で座り続けると、むくみ・こり・疲労が溜まりやすくなります。
座席でもできる以下の簡単ストレッチを、1~2時間ごとに取り入れるのがおすすめです。
肩の上下や回旋運動
ゆっくりと両肩を耳に近づけ、下ろす動作を繰り返す。
首回し・前後左右ストレッチ
無理のない範囲で首を回したり、ゆっくり倒す。
足首回し・つま先の上下運動
血流を促し、エコノミークラス症候群の予防にも。
ストレッチは周囲の乗客に配慮し、大きな動作は避けつつ行いましょう。
さらにバスは乾燥しやすいため、定期的な水分補給も重要です。
ペットボトルの水やスポーツドリンクを手元に置いておくと便利です。ただし飲み過ぎるとトイレの回数が増えるため適量を意識しましょう。
車窓の景色で非日常を味わう
夜行バスでしか味わえない景色も魅力の一つ。
深夜の都市や工場地帯の夜景、早朝のさわやかな空、山や海に差す朝日など、刻々と移り変わる景色を窓越しに眺めるのもおすすめです。
夜間は暗闇の中にきらめく街明かりや星空、工場のライトアップなど幻想的な眺めが楽しめます。
朝焼けに染まる町や、人気のない早朝のサービスエリアの風景など、バス旅行ならではの発見も。
特に窓側席は、移りゆく景色を独占できます。時おり窓の外に目を向けてみましょう。
思いがけない絶景や、日常では見逃してしまう小さな発見が、旅の思い出になるはずです。
軽食・おやつで小さな幸せをプラス
バスの出発前に、軽いおやつや飲み物を用意しておくと、移動中のちょっとした楽しみに。
においの強い食べ物や大きな音が出るものは避け、以下のようなアイテムがおすすめです。
ドライフルーツ、ナッツ、グミ、クラッカー、チョコレートなど手軽に食べられるもの
お腹が空いた時に少しずつ食べると気分転換にもなります。複数の種類を小袋に分けて持ちこむと飽きません。
最新サービスを利用しつつマナーにも気配りを
現代の夜行バスはハイグレード化が進み、プライベートカーテンやパーソナル照明、着圧ソックスやスリッパを用意すると足元もラクです。
快適装備を最大限に活用しましょう。
また、みんなが快適に過ごすための配慮も忘れずに。
リクライニングは背後の乗客に一声かけてから使うとトラブル防止になります。
通話やWeb会議、動画音声のスピーカー再生は厳禁です。マナーモードやサイレントモードを活用してください。
プライバシーカーテンがある場合も、周囲への配慮は怠らないようにしましょう。
さらなる快適さを求めるなら、予約時に設備やシートタイプをしっかり確認するのもポイントです。
座席の広さ、電源の有無、トイレ付き車両かどうかも要チェックになります。
まとめ
夜行バスでの快適な移動は、事前のちょっとした準備と車内での工夫が大きなカギとなります。
座席選びや体調管理、適切な水分補給や快眠グッズの活用、シートベルトの調整やストレッチなど、小さな配慮が長距離移動の負担をぐっと減らしてくれるはずです。
また、最新設備やエンターテインメント、そして移動中も周囲に気を配る思いやりも忘れずに。
旅をより思い出深いものにするためにも、この記事で紹介したコツをぜひ実践してみてください。
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