高速バスの障害者割引とは?手帳の種類や割引率を徹底解説

高速バスの障害者割引

障害のある方にも快適で安心な移動手段として注目される高速バス。近年は割引制度やバリアフリー化が進み、旅行や帰省、ビジネス出張も身近になりました。

しかし実際には「どんな手帳が割引対象?」「設備やサービスはどうなっている?」といった疑問や不安も多いものです。

この記事では、高速バスの障害者割引の仕組みや申請・予約方法、バリアフリー設備の現状、そして移動をストレスなく楽しむためのコツまで、わかりやすくまとめて解説します。

さまざまな状況や希望に合った、安全で快適なバス旅をサポートする実践ガイドとして、ぜひご活用ください。

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当コンテンツは、「一般乗合旅客自動車運送事業(路線バス事業)」「一般貸切旅客自動車運送事業(観光バス事業)」を行う銀河鉄道株式会社が管理を行っております。「貸切バス事業者安全性評価認定制度」で最高の三ツ星認定を獲得した実績を元に、安全で快適なバスの利用方法や車に関する知識をお届けしていきます。

目次

高速バスの障害者割引の利用ガイド

高速バスの障害者割引は、障害のある方やその介助者にとって経済的な負担を軽減し、移動しやすさを向上させる重要な制度です。

ここでは、高速バスの障害者割引が利用できる手帳の種類と、それぞれの割引率について詳しく解説していきます。

障害者割引が適用される手帳の種類

高速バスの障害者割引は、以下のいずれかの手帳を所持している方が対象です。

繁忙期や指定席・グリーン席など、一部サービスは割引対象外の場合もあるため、詳細は必ず予約時にご確認ください。

身体障害者手帳

肢体不自由・視覚や聴覚障害など、身体障害者福祉法に基づく障害が対象。等級(1~6級)に関わらず利用できます。

療育手帳

知的障害者向け手帳。都道府県によって呼称(「愛の手帳」「みどりの手帳」など)が異なります。どの等級でも割引対象です。

精神障害者保健福祉手帳

精神疾患(統合失調症・うつ病など)が長期に及ぶ場合に交付。等級(1~3級)を問わず、多くの高速バス会社が割引対象としています。

ただし、一部事業者で適用外の場合があるため、利用前に公式サイト等で事前確認をおすすめします。

割引対象者

手帳所持者本人となります。

また、上記手帳の「介護者同伴割引」適用条件を満たす場合、介助者1名も割引対象です。

介助者の割引適用範囲はバス会社ごとに細かな条件が異なることがあります。

割引率と適用方法

手帳の種類割引率適用範囲割引適用の条件
身体障害者手帳通常運賃の50%本人・介助者1名乗車時に手帳提示
療育手帳通常運賃の50%本人・介助者1名乗車時に手帳提示
精神障害者保健福祉手帳通常運賃の50%本人・介助者1名乗車時に手帳提示。一部事業者は適用外あり

割引率はいずれも「通常運賃の50%引き(半額)」が基本です。

障害の等級や程度(例:1級・B2など)による割引差はなく、一律で半額です。

バス会社による特級席やオプションサービス等は割引対象外の場合があります。

割引利用の流れ

予約・購入時

公式ウェブサイトや窓口、コンビニ等で「障害者割引」を選択し、必要情報を入力または申告しましょう。

オンライン予約の場合でも、乗車時に必ず手帳の提示が必須です。

Web予約の方は障害者割引が選択できるフォームが用意されている場合、その指示に従って入力。

Web予約不可や証明書類アップロードが必要な会社もあるため、公式サイトの案内を必ず事前に確認してください。

乗車時

窓口やバス車内でスタッフに障害者手帳を提示し、氏名や券面情報を確認されます。本人・介助者の身分証も準備しておくとスムーズです。

手帳の提示がない場合、割引適用は無効となることがあるため注意してください。

会社や路線によっては手帳の「写真のページ」「等級記載ページ」など、確認箇所が異なる場合も。直前に公式情報で提示方法を確かめましょう。

割引切符・電子チケットを利用した場合も、手帳提示の義務は必ず生じます。

高速バス会社へ予約する際の注意点

必ず「障害者割引を利用したい」と伝える

どの手帳を持っているか(身体・療育・精神)、等級や区分も答えられるよう準備。

割引条件・対象範囲を確認

会社によって介助者の割引範囲や適用等級が異なる場合があります。特に精神障害者保健福祉手帳の割引は会社によって可否が分かれるため要注意です。

予約に必要な情報を整理する

乗車日・区間・人数・手帳情報などをメモ。

介助者も割引対象となるか、会社規定を確認

例)「身体障害者手帳1種1級」「療育手帳A1」など、一定等級以上で介助者1名も割引になる場合が一般的。

予約時に「介助者も割引利用」と明記し、手帳所持者と介助者との関係証明(本人同伴の事実等)が必要となる場合もあります。

当日は障害者手帳の他、会社によっては介助者の身分証や関係証明書類(保険証・住民票など)も念のため用意しましょう。

主要な高速バス会社の障がい者割引

以下の高速バス会社について、障がい者割引の適用条件をまとめました。

中国ジェイアールバス

京浜急行バス

下電高速バス

神姫バス

大分交通

西鉄バス

関東自動車

ジェイアールバス関東

西武バス

京阪バス

近鉄バス

名鉄バス

東急バス

小田急バス

京成バス

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高速バスのバリアフリー設備の現状

高速バスは、障害のある方や車いす利用者にも配慮したバリアフリー化が広がりつつあります。

しかし、設備やサポートには会社や路線ごとに差があり、安心して乗車するためには事前準備や確認が欠かせません。

ここでは、現在の主な設備とスムーズな乗車のためのポイントを整理します。

バリアフリー対応の基本設備

設備の有無や内容はバス会社・車両ごとで大きく異なるため、事前確認が必須です。

車いすスペース・専用座席

最近の高速バスでは、車いすのまま乗降・固定できるスペースを設置した車両が増えています。

座席の近くや乗降口付近に配置されており、大型車両では2か所以上のスペースを備えるケースもあります。

フラットな乗降口・広い通路

段差解消や通路幅の拡大により、身体が不自由な方、介助が必要な方でも移動がしやすくなっています。

一部車両ではスロープ設置や昇降リフト対応も拡大中です。

多目的トイレ(バリアフリートイレ)

車いすもそのまま入れる広さが確保され、手すりや呼出ボタン、オストメイト設備対応が進む便も出てきています。

長距離高速バスでは設置車両が徐々に増加していますが、全便対応ではないため注意が必要です。

安全ベルト・手すり

車いすのしっかりとした固定や専用座席での安全性確保、手すりの配置なども進んでいます。

車いす・障害者向け座席は必ず事前予約を

車いす対応スペースや優先座席は数に限りがあるため、希望時は「早めの予約」が不可欠です。

各バス会社の公式サイトや予約窓口へ、利用便名・日程・車いすの種類(大きさ・形状)・介助者有無などを添えて相談しましょう。

予約時に伝えておきたい情報

  • 乗降口に近い座席の希望
  • 車いす・ストレッチャー・リクライニング式などの詳細
  • 介助者が同乗する場合は隣接座席の確保希望
  • 特別な配慮や体調面での要望(例:トイレ近く、頭部・足部スペース確保など)

事前確認・準備のチェックリスト

  • 車両のバリアフリー設備状況(公式サイトや電話で要確認)
  • トイレの有無と形態
  • 当日持参する身体障害者手帳・療育手帳(または精神障害者保健福祉手帳)
  • 車いす本体の仕様・必要な補助用具
  • 介助者の同乗・割引利用時は規定と必要書類

バス会社によっては特別な固定方法や乗降介助も可能ですが、対応範囲は個別交渉になります。体調や希望をできるだけ早く・正確に相談し、無理のない移動計画を心がけてください。

バリアフリー設備は差があるので注意

すべての高速バス車両がバリアフリー設備を備えているわけではありません。従来型車両や一部路線では設備非対応が残っている場合があります。

利用する路線がバリアフリー対応車両かどうか、予約時点で必ず確認しましょう。

ターミナル設備(車いす対応トイレ、待合室のバリアフリー化など)も事前確認が推奨されます。

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障害があってもストレスなく旅行するためのコツ

障害があると旅行に不安を感じることもありますが、準備と工夫次第で快適に旅ができます。

ここでは、障害のある方が安心して旅行を楽しむためのポイントをわかりやすくまとめました。

計画は無理なく立てる

詰め込みすぎないスケジュールで自分の体調に合わせて調整できる余白を確保しましょう。休憩日や予備日も設定すると安心です。

また、駅やホテル、観光スポットのバリアフリー対応状況(段差・エレベーター・障害者対応トイレ等)は必ずウェブやアプリ、各施設公式サイトで確認しましょう。バリアフリーマップや自治体の観光ポータルも活用できます。

薬や常備品の持参は必須。かかりつけ医の連絡先や健康管理ノートもまとめておくと緊急時も安心です。

同行者と事前に希望や役割を話し合い、無理なく一緒に過ごせる計画を立てましょう。

宿泊先・アクセスは「段差・設備・動線」を徹底チェック

客室の広さや段差の有無、バスルームのバリアフリー仕様(手すり、シャワーチェア等)の有無を事前に確認しましょう。不明点は直接ホテルへ問い合わせを。

また、宿泊施設~最寄駅・バス停までの距離や経路(坂道や段差、点字ブロックの有無等)はGoogleマップや現地ガイド、宿泊施設の案内で詳細チェックを。

駅や停留所のエレベーター設置状況も重要ポイントです。

スタッフや現地の人と積極的に相談する

どんな時にどんな介助・配慮が必要か、「ゆっくり歩きたい」「段差で声をかけてほしい」など具体的に説明しましょう。

必要なら介助方法や配慮してほしいことを丁寧に伝えると、現地スタッフも対応しやすくなります。

サポートを受けたら感謝を伝えることが大事。

互いを尊重し合い、建設的なコミュニケーションを心がけることで、より安心の旅になります。

体調管理と旅程の「ゆとり」を最優先

いつもの生活リズムを大事に

食事・服薬・休憩時間などは普段通りに近づけましょう。

体調が優れない日は予定を変更する勇気をもち、同行者も本人の意思を尊重しましょう。

旅行前に主治医と相談し、必要な場合は旅行先の医療機関やサポート体制も事前に調べておくとさらに安心です。

気持ちを前向きに「できること」を楽しもう

できないことより「できること」に着目。

足が不自由でも観光列車や遊覧船、美術館などの体験は可能です。自分だけの楽しみ方を探しましょう。

思い通りにならないことも旅の一部と考えることが大事。

予期せぬトラブルや失敗もポジティブに受け止めてください。それも含めて旅ならではの体験です。

周囲の目を気にしすぎず、自分らしさを大切に。うまくいかない瞬間も、あとから振り返ればきっと良い思い出になります。

まとめ

高速バスの障害者割引やバリアフリー設備は年々拡大・進化しています。一方で、割引の適用条件や設備内容、予約方法などは会社や路線によって細かい違いがあります。

正しい情報収集と事前準備を心掛けることで、障害があっても安心して移動し、旅の楽しみを存分に味わうことができます。

計画や宿の選び方、現地での相談、体調管理など、自分に合ったペースと「できること」を軸に工夫すれば、きっと満足のいく旅行になるでしょう。

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執筆者情報

銀河鉄道Blogは、バス事業を営む銀河鉄道株式会社が高速(夜行)バスや車に関するコンテンツを提供。バス会社の視点でお客様の暮らしを豊かにする情報をお届けします。

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